速さのサイクス、強さのレイ

最終的にヘレスのレコードに迫るタイムを
叩き出したトム・サイクスがトップで
テストを終えました。
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例によってサイクスの一発の速さは凄まじいものが
ありますね。
それだけ、タイヤの性能を引き出すのが上手い乗り方
とも言えますが、その乗り方ゆえにタイヤに厳しいスタイルで
あることも、言えます。
彼の勝ちパターンは駆け引きなしの速さで押し切るタイプ。
スタートから飛び出して、序盤でファステストを叩きだして
後続を引き離し、そのマージンを保ってゴールするというもの。
ただ、序盤のスパートでペース配分を誤ると、中盤過ぎに
タイヤの消耗が始まりがっくりペースが落ちて
ドロップダウンすることもしばしば。
レース全般を見据えたペース配分とは言い難いところもあります。
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これと対照的なのがレイで、彼は序盤はライバルとペースを
合わせて走り、タイヤの消耗が始まる中盤以降に仕掛けて
レースを仕留めるタイプ。
速さもさることながら、タイヤマネージメントも含めたレースの
進め方が抜群に上手いですね。

テストを見る限り、この2人のスタイルは今年も変わりないようですが
果たして、今年の軍配はどちらに上がるでしょうか。