スーパーポール男
トム・サイクスが2020年の開幕戦 オーストラリアの
フィリップアイランドの予選で自身50回目のPPを獲得しました。
これは歴代最多で、オーストラリアでは初となります。
彼の一発の速さはスーパーポール男の異名を取るほどですが
反面、一発の速さはいいけれど・・・という揶揄を多分に
含んでいるように思います。
実際、レース1では序盤こそトップ集団で快走したものの
折り返し地点を過ぎたあたりから、ガクンとペースが落ちて
ズルズルと後退していきました。
彼は非常にタイヤのグリップ性能を引き出すのが上手い反面
グリップを持たせる乗り方、セットアップが上手くなくって
タイヤが終わってしまうパターンが圧倒的に多いんですよね。
彼もわかっていて、それを改善しようと試みた時期もありましたが
それは失敗に終わったようです。
今はBMWの速さを引き出すことに焦点をあてて、とにかく速さを
追求しているようですが、結果に結びつけるにはやはり
タイヤの使い方が課題になってくることでしょう。
果たしてサイクスはその壁を乗り越えられるんでしょうか。