40度あたりが分岐点か

今シーズン、復活の走りをみせている
ホルヘ・ロレンツォ。
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もちろん、ヤマハのYZR-M1の進化というのも
大きいんでしょうが、スズキの青木ノブさんが
言っていたように、電子制御の進化によってより
柔らかいタイヤをレースで使えるようになったのを受けて
ブリヂストンが去年よりワンランク柔らかいタイヤを
ほとんどのコースで持ち込んできているのが大きいかも知れません。

ロレンツォの去年の苦戦の原因はエッジグリップの耐久性を
高めたタイヤに信頼感がおけなかったのが大きいかと思いますが
ワンランク柔らかいタイヤを持ち込んでいる今シーズンは
エッジグリップを多用する彼のスタイルにマッチしているのは
間違いないところ。
今年のマルケスの苦戦模様もハードコンパウンドを使う傾向の
強いホンダのマシンと柔らかくなったタイヤとのマッチングで
良好なバランスが見つけられなかったという面があるのかも。

今回のバレンシアもやはりというか、ブリヂストンは柔らかめの
タイヤを持ち込んでいて、これがロレンツォのスタイルには
ピッタリマッチしているようですね。

対して昨日も書いたようにロッシのようにハードブレーキングを多用し
身長、体重もあるライダーには柔らかすぎる傾向が
あるように思います。
さらにスミスやクラッチロウ、レディングがそうであるように
決勝の時間帯である午後になると温度上昇に伴ってかなりのレベルで
グリップダウンが顕著になるようで、ロッシからすると苦戦模様に
拍車がかかるようですね。
昨日の予選を見る限り、路面温度が40度を超えてくるとグリップレベル的に
厳しくなってくるか。
ロッシからすれば、雨が降らなくても曇って路面温度が
下がるのは希望しているでしょうね。
涼しい午前中は速かったですから。
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