一皮剥けた男 その2
最後の125㏄クラスのタイトルを争った
ニコラス・テロルとヨハン・ザルコ。
その後の歩みを見ると資金的なバックアップのある
スパニッシュが資金力のあるチームで
ステップアップするのに対して、そういう後ろ盾の無いフランス人の
彼が毎年チームが変わるのを見ると
GPにおける扱いの違いを見る思いですが
ザルコってずっと評価は高かったんですよね。
MOTO2初年度はJIRのライダーに抜擢、TSR2を
走らせたりします。
その後、イオダで走ったりして、去年はケータハムで
走っていたのは記憶に新しいところ。
その彼がMOTO3でKTMワークスを運営するアジョさんの
チームで走るようになったのは、今年から。
今年大量にユーザーが増えたカレックスはこれまで
ずっと使い続けてくれたユーザーに対する恩恵として
最新モデルを優先的に回してくれていて、今年から
カレックスにスイッチしたチームには旧型モデルを
供給しています。
従って、アジョさんのところも恐らく去年モデルじゃないでしょうか。
ただ、同じ条件で走るエガーターやルティもいいので
意外と去年型カレックスも悪くなさそうですね。
彼は元々速いんだけど、結構、トップにたったりすると
精神的にとっちらかるというか、落ち着きがなくなる
悪い癖があるんですが、今年は集中できているのが結果的に
いい方向に進んでいるように感じます。
今年はMOTO3ではイギリス人のケントがタイトルに向かって
驀進中ですが、MOTO2ではフランス人ライダーの彼が
タイトルを獲得することになるでしょうか。
DORNAもスパニッシュばっかりのGPからより
多国籍な方向に舵を切ってますので、歓迎すべきことでしょう。