統一、遥かなり

来年からEVOバイクに移行するWSBですが、
FIMとしては、これを機に世界でもバラバラの
レギュレーションで行われている各国の
スーパーバイクのレギュレーションを統一したいみたいですね。
 
かつて、750cc時代のSBがそうだったように
スーパーバイクのレギュラー勢VS国内最速勢という構図は
その国の観客を惹きつけますし、そのためには
車両規定の統一が重要。
750cc時代はラグナセカではアメリア勢、菅生では日本勢が
レギュラー勢相手に好走してましたからね。
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来年からEVOバイクになるにあたって、アメリカ、フランス
ドイツなんかはスーパーバイクからEVOへと車両規定を
変更する予定ですが、細かいところは結構違うんですよね。
 
例えば、WSB規定では、コンロッドの交換は可能
ただし材質はノーマルと同じものを使用かつ重量も同一とする
ってのがありますが、これなんか日本でも問題になったように
材質が加工前に同一材質なのか、最終的に出来上がってきたものが
同一材質なのかが、グレーゾーン。
また、マシンコストを考えると国内選手権でそこまでやる
ところは少ないと思います。
またフランスはボルドールやルマンといった24時間耐久が
行われる関係で、使っている車両はEWCという世界耐久の
車両でして、これも厳密にはEVOよりもノーマルに近い車両です。
(さっきのコンロッド交換は不可)
 
DORNAとFIMの息がかかっているイギリスとアメリカあたりは
スポットでWSBで走るチームが出てくるでしょうが
それ以外はかなり微妙でしょうか。
 
余談ですけど、前述の材質の話。
ご存知の方も多いかと思いますが、これヨシムラが全日本を
一時撤退する原因となった件ですよね。
ホンダワークスが使っているカムシャフトがノーマルとは
異なる材質を使っているというヨシムラのクレームに対して
MFJの見解は、加工前の母材の材質がノーマルと同一であれば
その後の加工で材質が変質していても良しとするとなったやつです。