カルにとっての3年間
活躍が認められてドゥカティに
抜擢されたカル・クラッチロウ。
彼にとってタイミングが良かったと思うのは
2年前、1000ccになった序盤にブリヂストンが
フロントタイヤの構造を柔らかい方向に
シフトしたことでしょう。
元々、WSB時代から非常に突っ込むスタイルの
カルですが、それでもGPではフロントタイヤの
性能を引き出すには十分ではなく、1年目は全く
いいところなく終了。
スピーズの抜けた穴に入った彼ですが、明らかに
見劣りしていました。
ところが、マシンが1000ccになって
よりトルクフルになり、フロントタイヤが
柔らかい構造になったことも手伝って
本来の切れ味が戻ってきて、同僚でテクニシャンのドヴィと
やり合うこともしばしば。
そういう意味では、一昔前よりWSBからGPへの
乗り換えはハードルが下がったのかも知れない。
そう考えると難なく乗り換えたスピーズはどんだけ
非凡な才能だったんだと思いますね。