ソフォーグル ラストレース

私のブログやらをフォローされている方は
ご存知かと思いますが、今シーズン限りでの
引退をほのめかしていたソフォーグルが
今週のイモララウンドがラストレースになることを
発表しました。
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本来ならシーズンを走りきる予定だったみたいだけど
開幕戦でタイヤトラブルで大クラッシュ、
去年、骨盤骨折した箇所が悪化してずっとシーズン休んでましたから
既にタイトル争いの権利は無いわけですし
シーズン最後まで走りきる意味合いが薄くなった
ということでしょうか。

彼がWSSにデビューしたのは2006年だったか。
当時、テンケイト・ホンダにはセバスチャン・シャルパンティエ
という絶対的なエースがいて、そのチームメイトとして
デビューしたシーズン。
シャルパンティエは2005、2006と連覇するんだけど
2006年はシーズン途中で大クラッシュ喫して復帰まで
かなり時間がかかって、その間にソフォーグルが
頑張って、ヤマハを食い止めたおかげでシャルパンティエは連覇できた。
この頃から台頭してきてましたね。
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2007年になると2人の立場が完全に逆転していて、
この年はソフォーグルが完全にエースになって自身初
トルコ人初のWSS王者に輝きました。

2008年彼はWSSのタイトルを手にテンケイトでWSBに
参戦するんだけど、これが完全に失敗。
全くWSBに順応できないで、2009年から再びWSSに戻ることに。

2009年以降のソフォーグルのWSSキャリアは
ほぼヤマハユーザーとのタイトル争い。
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2009年はカル・クラッチロウに競り負けるが
2010年は2度目のタイトル獲得。
2011年はMOTO2で富沢の後釜としてCIPで走ったが
結果は奮わずシーズン終了を待たずして解雇。
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2012年新たにカワサキの一員となってWSSに復帰。
この年はPTRホンダのサム・ロウズとの争いに競り勝って
3度目のタイトル獲得。
しかし、翌2013年、ヤマハに乗り換えたロウズにリベンジに遭う。
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2014年こそPATAホンダのマイケル・ヴァン・デル・マークに
タイトルを奪われたものの、2015、2016とタイトルを連覇。
実に5度のタイトルを獲得します。
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昨シーズンも再三の怪我に見舞われながらシーズン途中に
5連勝を飾り、ヤマハのマヒアスを猛追したものの
雨のマニクールで大クラッシュ、骨盤骨折でジ・エンドとなりました。
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今年も強力なヤマハ勢に対抗する筆頭として期待されていましたが・・・。

彼の存在はモータースポーツにマイナーなトルコという国に
初めて現れたスター選手で、彼の存在が国内のモータースポーツ情勢
に強い影響を与えているのは間違いなく、
今年からWSBに参戦しているトプラック・ラズガットリオーグルは
その一番弟子と言えるでしょう。

引退後の彼はトルコにVR46アカデミーのような施設を造って
後輩の育成に努めたいとのことですから
今後第2、第3のソフォーグルが生まれてくることでしょう。

いずれにしろ、ソフォーグル、これまでありがとう、
そしてお疲れ様でした。