目標は220周
レオン・ハスラム、渡辺一馬のトリオで
勝ちを狙いに来ているカワサキ・チーム・グリーンですが
それを率いる釈迦堂監督は最多ラップ記録である
219周を上回る220周を目標に掲げました。
EWC仕様の車両はよりパワフルなエンジンになる反面
燃費重視で燃料が薄くなり、かつ
いわゆる耐久装備が付くので、車重が若干重くなるので
その状態でJSBと同等のタイムをマークしないといけません。
さらに言えば、耐久の場合タイヤ交換が必須のため
装着できるブレーキディスクのサイズに制限があって
スプリント用のビッグディスクは使えないんですね。
さらさらに言えば8耐と言えば周回遅れということで
周回遅れをかわしながらタイムを維持するわけですから
ある程度ラインの自由度のあるマシンに仕上げないと
ダメですね。
そう考えた時にはやはり、予選の段階でポル・エスパルガロが
マークした6秒フラットを上回る速さが無いと
レースで6秒アベレージは難しいかなと。
スタート直後の周回遅れが居ない状況なら5秒台前半に入るくらいじゃないと
難しいかも知れません。
スタート直後から3時くらいまで路面温度が上がってタイヤが
ズルズルになって、ラップタイムが頭打ちになる可能性がありますからね。
などなど、220周をクリアする要素はいくつもあるわけで、
それをカワサキ・チーム・グリーンがどう攻略してくるか。
実はこのラップタイムと燃費の関係っていうのは20リッタータンク時代の
MOTOGPに通じるものがあるんですよね。
当時は各メーカー独自ソフトの時代だったんだけど、
マシン側が燃費とゴールまでの距離を算出して、ライダーが
スロットルを開けてもマシン側がトラコンを効かせて速く
走らせてくれなかった。
それじゃゴールまでたどり着けないよと。
その経験がヤマハとホンダにはあるから、そのソフトを
EWCマシンにも搭載してきていることでしょう。
その経験がないカワサキが彼らに比肩しうる制御ソフトを
作り上げてくるかってのもポイントでしょう。
そして恐らく同じ目標を掲げているであろうヤマハ、ホンダ、スズキが
どう対抗してくるのか、
今年の8耐は熱く、暑くなりそうですね。
今年は行かない予定ですけど・・・・。