トライアルのように

ST600開幕戦は日本郵政カラーのCBRを
駆る小山と国峰の同僚対決となりました。

マシンが同じとなれば、後は両者のテクニック。
タイヤの持たせ方が勝負の分かれ目になるところですが
軍配は小山選手に上がりました。
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実はこのレースが始まる前に去年のトライアル世界選手権
小山選手が訪れていて、トニー・ボウなんかと握手したりして
自身もトライアルを始めたという話を
聞いていたんですが、どうやらそれが今回の勝因になった模様。

優勝後のインタビューで小山選手はトライアルのように
毎周ごとに変わるタイヤグリップや路面コンディションに合わせて
乗る位置なんかを微妙に変えるなど工夫しながら走ったと
コメントしていますが、なるほどと納得。

レースでラップタイムを安定させるというと毎周
同じ位置でブレーキング、旋回、アクセルを開けると思いがちですが
実際はタイヤのグリップは徐々に失われ、逆に燃料が消費され
どんどんマシンの重量は軽くなっていく。
つまり、20周近いレースの間、同じ車体のコンディションで走るということは
無いわけで、であるならば毎周最適な乗り方を模索しながら
走ることが結果的にラップタイムを安定させることが出来る
ってことだと思います。

これって多分、MOTOGPJSBの上位クラスのライダーは
ずっとやっていることなんでしょうね。

そのテクニックの差が、決勝での小山と国峰の差になった
と思います。
既にベテランと言われる年齢になった小山選手ですが、
その走りは未だに進化しているということですね。
国峰選手からすれば過去に無いほど最強のチームメイト
ということになりそうだな。
まあ、それだけにその壁を超えた時には一回り大きく
なってそうだけど。