マルケスの勝因

アラゴンのレースを見事に勝ち切った

今回のアラゴンを見ていると、ソフト、ミディアム、ハード
どれも一長一短で、各陣営、問題を抱えていたようですね。
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ソフトを履いたドゥカティは終盤、完全にタイヤが終わってしまって
ズルズルで思うように加速が得られませんでした。
ミディアムを履いたペドロサは序盤のペースが上がらず。
ハードを履いたロッシとビニャーレスはとにかく序盤から
ペースが上がらず。
特にビニャーレスはウィーク通してハードを一度も
履いていなかったというハンデが思いっきり出てましたね。

本来であれば、ハードは熱が入ってしっかりグリップを
発揮するのに時間がかかるタイヤですが、マルケスはその滑りまくる
状態で、序盤からハイペースで走ってみせました。
これが結果的に勝因となりました。

彼の場合、タイヤのグリップを使って速く走るというより
しっかり止まって、曲がってくれれば後はテクニックで
なんとかするというツールでしかないのかも。

ミシュランは非常に温度レンジが狭く、どの陣営も
この狭い温度レンジを探してセッティングに時間を費やしますが
マルケスみたいな走りだと少々温度レンジを外れても
速く走れるし勝ててしまう。
だからシーズン通して安定した成績が残せる。

そう考えると、彼がタイトルに一番近い存在である理由が
わかるように思いますね。