両者の妥協点
2016年型タイヤの導入に反対していた
ロレンツォですが、カタルニアテストでは
マルケスに次ぐ2番手タイムをマークしました。
このあたりはさすがというべきでしょうか。
段々とドゥカティGP17の特性を掴み
よりメリットを活かすようなライディングへと
変更中ですね。
以下、管理人の推論。
ただ、ロレンツォにとって厳しいのは
フルバンクまで持って行ってサスが落ち着くまでに
ちょっと時間がかかるかなという感じ。
ヤマハの方がマシンの重心が低いのか、サスがスっと
入って、マシンが低い位置でビタっと決まる感じ。
ロレンツォはドヴィに比べて前下がり、リヤ上がりの
姿勢にマシンを持って行っているぽいのは
フロントの旋回性を引き出すためか。
それと重心が高いってことは、それだけマシンを
起こすのに時間がかかるってこと、加えて
よりパワーを活かす乗り方なら、早くマシンを
起こして、トラクションをしっかりかける乗り方が有効。
リヤハンドブレーキを使うってのは、
コーナー立ち上がりでのスピニングを抑えて
よりトラクションを稼ぐのに積極的に使う必要がある
ってことか。
このスピニングが結果的に、リヤタイヤの磨耗を
促すことになるので、その対応策がリヤシートに
付けられたマスダンパーってことになるかも。
いずれにしろ、ロレンツォの適応力がここまで
高いとは素直な驚き。
間違いなくヤマハ時代よりも評価は上がっている。
今のロレンツォは自身のライディングスタイルの長所と
デスモセディッチの長所をそれぞれハイブリッドして
高いレベルでバランスさせるようなライディングにトライしている
そういう風に思います。