タイヤに笑い、タイヤに泣く ②

ロレンツォの転倒に触れると
一個前のエントリーに書いたように
ブリヂストンに比べてミシュランはケースの
上に乗っているゴムの層が薄いです。

薄いということは放熱性に優れていると同時に
タイヤが冷えやすく、グリップを失いやすい
という面も持つわけで、昨日のロレンツォの
転倒はまさにそれだったか。
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というのも昨日の決勝レース、ロレンツォが転倒する
2,3周前から太陽に雲がかかってきて
コースの半分、最終コーナーから1~5コーナー、S字までは
太陽が当たっていて、それ以外の半分は日陰になったんですよね。
ロレンツォが転倒したのは確かV字コーナーでしたから
まさにこの日陰で急激にタイヤの温度が冷えて
グリップを失った可能性が高いですよね。
ロレンツォは非常にタイヤに優しい乗り方をするので、
逆にタイヤになかなか熱が入りにくい面があって
あの一瞬でグリップを失ってしまったか。
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ロレンツォもハードじゃなくってミディアムを
フロントにチョイスした方が良かったとレース後
コメントしてましたね。

来年はドゥカティに行くわけですけど、
今シーズンのタイヤチョイスを見ても
あのマシンはフロントに柔らかいタイヤを選ぶ傾向が
多いだけに、それじゃないとバランスが取れないようですね。
ロレンツォも結構、厳しいシーズンになりそうですよね。
ウイング禁止になるわけだし。