アプローチの違い

今回のビニャーレスの快走の影で
かなりショックを受けているのがアレイシのようです。

まあ、最高峰クラスの実績から言えば彼のほうが断然あって
スズキのエースは俺だ!くらいには思っているでしょうから
最高峰2年目の21歳の若造に1秒以上離されたというのは
少なからずショックなのは仕方がないところでしょう。

去年も何度か書きましたけど、アレイシとビニャーレスって
ライディングのアプローチが全然違っていて
要は非力なGSX-RRのハンデをいかにライディングでカバーするかって
話なんですけど、アレイシはとにかく突っ込み
ブレーキングでこれでもかって入って、タイムを稼ぐスタイル。
ただ、この走り方だと物理的にタイヤの限界性能を超えた
走りは出来ないわけで、おのずと限界が来るというもの。
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対してビニャーレスが昨年から取り組んでいるのは
いかに早くコーナーリングを終えて早い段階で加速に移るか
いかに早い段階でアクセルを開けられる状態に車体を持っていくか
というもの。
マルケスにライディングスタイルが近いっていうのは
その辺によるんでしょうね。
2人に共通しているのは、ブレーキングから1次旋回での
マシンの曲げ方が上手いというか、2人ともに足を出す乗り方しますけど
まるで、ステップに乗っている方の足の裏でマシンを引っ掛けて
クイッと曲げるというか、シートだかどこだかに荷重を乗っけているのか
わからんけど、体重移動が抜群に上手い。
私が連想するのは、すごく柔道が上手い人に足払いを受けると
何がなんだかわからん内にひっくり返されてる、ああいうイメージ。
マシンがパタンって寝るようなね。
だからこの向き変えが早く決まれば決まるほどタイムは伸びる。
そのへんがアレイシとは違うところ。
己のテクニックとセッティングの話だからね。
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