セパンテストを終えて

さて、3日間に及ぶセパンテストを終えて
GP一行は真夏のオーストラリア フィリップアイランドに
移動して、テストを続けます。

セパンのテストを終えて各メーカーの現状が
浮き彫りになってきたように思います。

完成度の高さという意味ではヤマハとスズキが
良かったですね。
新車でありながらトラブルがほとんど発生せず
走り込んだことで、貴重なデータも取れましたし
いいところ、悪いところが明確になって次に続く結果となったと思います。
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面白いのは今回ミシュランが持ち込んだフロントタイヤが
かなり去年のブリヂストンに近いレベルまで来ていたそうで、
それが逆に去年のオフテストのスズキのアドバンテージを
失った原因のように思います。
去年のややグリップに不安を抱えた状態ならスズキがベストマッチ
だったけど、ブリヂストンに近くなってそうでは無くなったか。

実際、ロッシも今回は2015年型、2015年型に近いバランスの2016年型
そしてもっと大きく振った2016年型の3種類のマシンを走らせた
ようですが、2015年型に近いバランスでも問題なかったようですから
ロレンツォのコメント同様、新しいミシュランのフロントは
ブリヂストン並みのグリップを発生しているようです。
そう考えると、ロレンツォが速いのも納得。
去年のマシンで最速だったのは彼ですから。
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一方、新車を持ち込んだもののマイナートラブルで走り込みが
出来なかったのがドゥカティで、ケーシーに先行されたのは
熟成されきって走り込みに専念できたGP15と
走り込めなかったGP16という事情も無きにしもあらず。
まだ、GP16の良さを引き出すところまでマシンが熟成されていないようです。
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ホンダに至ってはまだ、マシンの仕様が煮詰まってなくって
データを一生懸命取っているという感じだったみたいですね。
去年の失敗を糧に非常に慎重なコメントがマルケスからも
出ていますね。
ペドロサは今季はずっとこのメットで行くようですね。
これはスターラインのデザインです。
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アプリリアは新車が出てこないと評価できない。