来季を見据えて

BSBにおけるBMWのファクトリー的立ち位置の

TYCO BMWが今週のドニントンから

テイラー・マッケンジーを起用すると発表しました。

 

これは早くも来季を見据えたテスト起用の意味が強いでしょう。

テイラーからしても3度目のスーパーバイク挑戦となります。

3年前BMWでストック1000の王者になったテイラーは

翌年、新型投入と共にワークス活動を復活させたスズキに移籍

GSX-Rをギュントーリと共に走らせましたが結果を残せず

翌年はモトラピッド・ドゥカティに移籍しましたが、これが全く振るわず

シーズン途中に解雇という憂き目に遭いました。

余談ですが、このテイラーの後釜としてドゥカティを駆ったのが

トミー・ブライドウェルで、そこでの活躍が今季の飛躍に繋がるんですから

人生面白いものです。

 

テイラーはシーズン途中で解雇されると古巣のバストス・BMWに復帰

再びスーパーストック1000のライダーとして参戦をします。

それは今年も続いていたわけですが、BMWに慣れたテイラーに

TYCO BMWから白羽の矢が立ったわけですね。

 

TYCO BMWからしても今季レギュラーだったキース・ファーマーを

両足骨折で失い、カワサキをクビになったグレン・アーウィン

迎えましたが結果は奮わず、来季に向けてテイラーを乗せてみる

というところでしょう。

 

こういう活発な移籍劇、トライアンドエラーは本当にBSBという

カテゴリーの活性化を促していますね。

必要以上にメーカーにしばられてしまう日本とは違う実力主義的な

部分もかいま見える気がしますね。