一皮剥けた

かなりのヘビーウェットになった
岡山のJSB1000クラス決勝レース。

レースは予選3番手からスタートして
野左根選手が、水野選手の追撃を
振り切って、今シーズン初優勝、通算3勝目を上げました。

過去の2勝は中須賀選手の転倒による
棚ぼた的な要素もありましたが、今回は後続に
中須賀選手を従えての優勝ですから意味合いが違います。
加えて、前戦のもてぎでトップ争いに加わりながら早々に
単独転倒で優勝を逃したことが余程悔しかったのか
ゴール後にはこれまに無く嬉しさを爆発させていましたね。

このレースが終わった後にヤマハファクトリーの
吉川監督は一皮剥けたかな?とコメントしてますが、
なるほど、今回の野左根選手は一味違ったと感じています。

それはレーススタートからゴールまで高い集中力を持って
走り、ミスらしいミスがほどんど見られなかった。
背後に水野選手が居て、タイム的にも一進一退でしたが
そのプレッシャーに動じない力強さがありましたね。
実際、ただの一度も後ろを振り返って無かったように思います。

これまでの野左根選手はともすると、周りを意識しすぎて
自らミスをする、あるいはペースが安定しないなど
ともするとフワフワしたようなレースを展開するケースが
ありましたが、今回は微塵も感じられなかった。
同期の水野選手の台頭に触発された部分もあるのかな?

速さは十分ですから、これでメンタルが備われば
ヤマハのエースになっていける存在だと思います。
もちろん、ヤマハもそのつもりなんでしょうけど。