主導権争い
カタルニアは初日を終えて
今回からニュータンクを投入した
ホルヘは上々の感触。
タンクだけではなく、カウルの膝が当たる箇所にも
サポーターを追加しています。
「これが私の最初の作品」だそうです。
ニューパーツの確認が中心でソフトタイヤでの
アタックは後回しにしたとのことで、
勝つことは出来ないが、以前よりトップとのギャップは
縮まっていると前向きな発言。
そして、もっとホンダが他の点への改良を進めてくれれば
とも述べています。
一方、この会見の直前に同じレプソルのブースで
行われたマルケスのコメント。
「僕にはアインシュタインのような作品は必要ない」
と一言。
そして、今のマシンにはエンジン、シャシーに十分な戦闘力がある。
(だから弄る必要はない)としています。
この辺りにダブルエース、エースとしてのプライド
チーム内での勢力争い、自分に合った道具を手に入れたい
駆け引きのようなものが見て取れます。
そして第3者的な立場で3台目のワークスマシンを走らせている
カル・クラッチロウ。
カタルニアが始まる前に、去年のオフテストで新型に乗れなかった
(足を複雑骨折していたため)ことで、今年モデルの評価に
加われなかったことを悔やんでいましたが、
FP1、2を終えても
「マシンが曲がらない。思うように走れない」
というコメントを残しています。
手懐けてきたカルだけに、このコメントは結構重いように思えますね。
彼はあくまでもホルヘでもマルクでもなく自分中心の
発言ですが、客観的に見て、ホルヘに近い方向でしょうか。
ホンダ首脳陣としても「誰が乗っても速いホンダマシン」
ではなく「マルクだから速いホンダマシン」の
イメージを持たれるのはメーカーとしては快く思わないはず。
旧型の中上君が快走しているから余計にね・・・・。
どうなりますか。