熱しやすく冷めやすい

ミシュランの人も言ってますが・・・。
つまり、彼らのタイヤは温度に非常に敏感なようですね。

去年、スペインGPの行われたヘレスと
カタルニアGPの行われたバルセロナヤマハ・ファクトリーは
かなりの失速を余儀なくされたわけだけど、
その要因のひとつは、温度に非常に敏感なタイヤにあると。
イメージ 1
これはタイヤが最大に機能する温度レンジがピンポイントで
非常に狭い上に、タイヤそのものの特性として熱しやすく冷めやすい
つまり、適正な温度レンジに保つことが難しいタイヤだから
というのもあると思います。
タイヤの製造上の不具合でアタリとハズレが大きいなんて
言われてもいますが、むしろ温度変化に敏感で
同じタイヤでもちょっとしたコンディションの変化で
グリップが変わってしまうからだと思います。
それは路面温度だけでなく、走ることで路面に付着するラバーの
量にも左右されるところ。
イメージ 2
これは昔からの傾向なんですが、ミシュランはケースの上に
乗っているゴムの層が薄い。
ゴムの層が薄いということは、放熱性に優れるつまり
オーバーヒートしにくい反面、熱を保持するのが難しく
すぐにタイヤが冷えてグリップしなくなる傾向が強いですね。
ちょい雨のレースでフロントからの転倒が続出するのは
この影響でしょう。
イメージ 3
対してブリヂストンはケースに乗っているゴムの層が厚く
熱の保持力に優れている。
それだとオーバーヒートしやすくなるハズなんだけど、
それをゴムの調合でオーバーヒートに強いゴムにして
対策している。

だから、ブリヂストンからミシュランに変えた2016年は
フロントからのスリップダウンが増えた。
これは熱の保持がブリヂストンセッティングだと
足りない、保持できないからですよね。

それから2年が経って、今年はようやく各メーカー
ミシュランの取り扱い方が分かってきて、タイヤに右往左往することが
無くなってきているように見えます。

タイヤ、足元が安定してくれば純粋にマシンとライダーの戦い。
ヨーロッパラウンドはそんな展開が待っている予感がします。
イメージ 4
あ、後、付け加えるとすると、中須賀選手が明かしてくれた所に
よると、2016年当初は開発用に供給されたタイヤと本番で
使っているタイヤでかなりスペックが違っていたそうです。
そりゃ、違うスペックのタイヤで開発してたら上手く
行くわけがないわな・・・・。