熱しやすく冷めやすい
ミシュランの人も言ってますが・・・。
つまり、彼らのタイヤは温度に非常に敏感なようですね。
去年、スペインGPの行われたヘレスと
かなりの失速を余儀なくされたわけだけど、
その要因のひとつは、温度に非常に敏感なタイヤにあると。
これはタイヤが最大に機能する温度レンジがピンポイントで
非常に狭い上に、タイヤそのものの特性として熱しやすく冷めやすい
つまり、適正な温度レンジに保つことが難しいタイヤだから
というのもあると思います。
タイヤの製造上の不具合でアタリとハズレが大きいなんて
言われてもいますが、むしろ温度変化に敏感で
同じタイヤでもちょっとしたコンディションの変化で
グリップが変わってしまうからだと思います。
それは路面温度だけでなく、走ることで路面に付着するラバーの
量にも左右されるところ。
これは昔からの傾向なんですが、ミシュランはケースの上に
乗っているゴムの層が薄い。
ゴムの層が薄いということは、放熱性に優れるつまり
オーバーヒートしにくい反面、熱を保持するのが難しく
すぐにタイヤが冷えてグリップしなくなる傾向が強いですね。
ちょい雨のレースでフロントからの転倒が続出するのは
この影響でしょう。
対してブリヂストンはケースに乗っているゴムの層が厚く
熱の保持力に優れている。
それだとオーバーヒートしやすくなるハズなんだけど、
それをゴムの調合でオーバーヒートに強いゴムにして
対策している。
フロントからのスリップダウンが増えた。
これは熱の保持がブリヂストンセッティングだと
足りない、保持できないからですよね。
それから2年が経って、今年はようやく各メーカー
ミシュランの取り扱い方が分かってきて、タイヤに右往左往することが
無くなってきているように見えます。
タイヤ、足元が安定してくれば純粋にマシンとライダーの戦い。
ヨーロッパラウンドはそんな展開が待っている予感がします。
あ、後、付け加えるとすると、中須賀選手が明かしてくれた所に
よると、2016年当初は開発用に供給されたタイヤと本番で
使っているタイヤでかなりスペックが違っていたそうです。
そりゃ、違うスペックのタイヤで開発してたら上手く
行くわけがないわな・・・・。