管理人は見た その3

今回、上位ワークス系チームの
マシンをじっくり現場でつぶさに見てきたけど
やはりというか、17インチ2年目で、各陣営
車体、特に足回りのチューニングが17インチに
合わせ込んできたという感が強い。

去年は17インチでありながらも、8耐だけは
移行期ということで、16.5インチも使えたので
全日本の車両はどっちにも対応できるような中途半端な
仕様で走ってましたね。
今年から8耐も17インチしか使えなくなるので、
足回りもそれに合わせて、仕様を絞り込んできたというか。

まず、トップブリッジに関しては、もうどこも穴抜きタイプの
ものは使っていなくって、どっちかというと一見プレーン
でも上下の厚みがかなり薄い形状の物が多かったですね。
17インチになってフロントタイヤの絶対的なグリップが下がってますから
深い強烈なバンク角を維持するために、トップブリッジが
バンプを吸収する穴抜きタイプは必要なくなったということかも。
穴抜きは必要なくなったけど、それでも不必要な剛性はいらないから
薄く作っているって感じですね。
ヨシムラの2人、津田君と渡辺君は裏の削り方が違っていて
この辺は両者の好みの違いがわかるポイントですね。
イメージ 1
津田君はどっちかというとペドロサみたいなプレーンな形状
対して渡辺君はマルケスみたいな弧状にえぐりが2つ入っている形。
あくまでも走りを外から見た印象だと、津田君の方がかっちりした
車体を好み、渡辺君は限界付近で粘るような余地を作る車体の方向性かなと。

で、トップブリッジだけじゃなく、スイングアームも新しくなっていて
どっちかというと、グリップの下がったフロントにバランスを合わせて
こっちも剛性を落とし気味かなと。
中須賀選手は8耐が終わった後半戦から新型のスイングアームを投入して
連勝しているけど、その辺を狙ったと思われ、ヨシムラの2人も
新しいスイングアームで走ってますね。
イメージ 2
逆にチーム・カガヤマのマシンはトップブリッジも肉抜きタイプを
使っているし、スイングアームも去年の物。
これはスズキから供給されていないんでしょうけど、
ヨシムラとタイヤメーカーが違うとはいえ、マッチングは余り
宜しくないような・・・。