KTM対カレックス
さて開幕前最後のテストがヘレスで
行われています。
初日は雨に見舞われましたが2日目に入って
トップタイムはMOTO2に戻ってきたサム・ロウズ。
2番手にチームメイトのイケル・レクオーナが入りました。
このレクオーナ、オフのテストでコンスタントに上位に
顔を出すようになっていて、掘り出し物筆頭かも知れません。
2人とも、去年までルティがいたスイスのチームです。
3番手にはブラッド・ビンダーが入り、上位はKTMが占めました。
4番手以降にバグナイア、ビエルへ、マルケスとカレックス勢。
特にヘレスのような中低速コーナーではいかに
早くアクセルを開けていけるかがポイントですが、KTMは
カレックスよりも早い段階から開けているシャシーが強み。
開けてもシャシーが力を吸収して前進する力に変えてくれるんですよね。
対してカレックスは同じポイントでアクセルを開けると
ホイルスピンするか、外に膨らんでいくか。
この辺がパイプフレームとアルミフレームの剛性の違い。
恐らくタイヤのタレ方にも影響してくる部分でしょう。
対してカレックスの強みは何と言ってもシャシーの対応力の広さ。
あらゆるコースに行ってもコンスタントに速い。
素の状態のシャシーの設計がいいんでしょうね。
そう考えると、KTMとカレックスのそれぞれのコースに対する相性
ライダーのライディングスタイルなどが加味されると
今年はかなりの混戦模様が予想されるところ。
6,7人くらいのウィナーが現れてもおかしくない状況。
下馬評ではアレックス・マルケスがタイトル候補筆頭だけど
バグナイアやKTMファクトリーの2人だけでなく
それ以外のライダーも絡んできそうですね。
まあ、それでマルケスがタイトル取ったら彼の評価は
グンと上がりますね。