アジアの戦い 2017年を振り返る
さて、2017年を振り返る。
今回はアジア選手権です。
スリックタイヤ2年目となったSS600は
去年同様、ブンシュー・ホンダを軸に
開幕戦から意外な男が躍り出ました。
それがTプロの羽田大河選手。
開幕戦となったマレーシアラウンドでいきなり優勝を
飾って、ポイントリーダーに浮上。
去年までは小山選手のセカンドライダーでやたらと
転倒の多い選手ってイメージでしたが、今年は
小山選手がAP250に転向、エース格に浮上し、事前テストが
満足にできたことが好結果に繋がったようですね。
結果的にはタイトルを逃しましたが、最終戦までタイトル争いに
残るなど、素晴らしい飛躍をみせたライダーでしたね。
来年にも期待がかかるところです。
去年からセミファクトリー体制を敷いた伊藤勇樹選手は
最終戦のマシントラブルが致命傷となってタイトルを逃すことと
なりましたが、最後までタイトル争いに絡んでくれました。
とはいえ、同じR6ユーザーの後塵を拝したことが多かった分
失ったポイントも多く、それがタイトルを逃した一因とも言えるので
来季は新型も投入されるはずですから、もっと速さ強さを
みせてタイトルを取って欲しいところ。
そして、最後に逆転タイトルを決めたカワサキのアズランに
関しては、ひとつでも前のポジションでチェッカーを受ける
怪我してもレースを諦めないという執念みたいなものが
最後に実ったタイトルだったと思います。
決してマシンにアドバンテージがある状態では無かったですからね。
それと鈴鹿のFPの転倒で負傷した指は相当に酷い状態で
決勝を走ることさえ危ぶまれましたが、見事出走して
ポイントを獲得しましたからね。
来季はヤマハが新型に切り替わりますから勢力図が
変わりそうな気配ですが、SBクラス導入も控えて
アジアはますます熱くなりそうです。