マシンとの相性

バレンシアテストで速さをみせつけたのが
プラマックドゥカティに移籍したジャック・ミラー。
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冷えたタイヤで転倒もしましたが、相変わらずの
活きの良さを見せています。

どうも彼はRC213VよりGP17の方が相性が良さそうですね。
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というか、RC213Vはホンダハンドリングというか、
かなり乗り方をマシンに合わせていかないと速く走れないようです。
かつてドゥカティからアスパーに復帰してRCV1000Rを走らせた
ニッキー・ヘイデンが全然速く走れなかった時に
中本さんがアドバイスを送っていましたけど
それはつまり、RCVのハンドリングコンセプトはこうなっているから
それを引き出すような乗り方をしないとダメだって内容でしたね。

その点、あくまでも印象ですけど、ドゥカティの方が
ある程度、ライダーの乗り方も許容する余地が有るマシン作りを
しているように思います。
それはロレンツォとドヴィジオーゾというおよそ真逆の
乗り方の2人が乗っても近いタイムが出ることでもわかるかも。

ただそれは逆に言えば、セッティングの振り幅が大きいことも
意味しているから、上手くセッティングできないと
間違った方向にどんどん進んで、全く速く走れない可能性も
孕んでいるわけです。
ペトルッチなんかそうかな。
アタリとハズレが大きいというか。
その点で、GP17はミラーのアグレッシブな乗り方も許容している
部分が大きいのかも知れません。

限られたレースウィークで正解に近いセッティングに
より早く到達するにはドゥカティ流とホンダ流どっちの手法がいいのか。
チーム力も含む総合力の問われる部分ですね。