タイヤに笑い、タイヤに泣く ③

しかし、もてぎで見たマルケスの走りは
かつての2014年を思わせるものがありました。
あの全盛期の走りが帰ってきた感じです。
まあ、フレームがそもそも2014年型なんだけど・・。
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彼がカタルニアの事後テストでこのフレーム起用を
決めた時のコメントとして、フロントタイヤの
グリップ感が掴みやすいというのがあって
実際、彼の走りというのはフロントタイヤのグリップを
使って旋回というよりは、フロントタイヤでカウンターを
あてて、リヤタイヤを外に振り出して旋回するスタイルですから
このフロントのグリップ感ってのが重要だったんでしょうか。
この辺が彼のスタイルであると共にヤマハとホンダの
マシン作りの違い、今季の彼の強さの秘密につながるように思います。
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今回、3コーナーの激感エリアで見ていたけど、
彼の全盛期の走り、つまり、フロントでカウンターをあてて
リヤタイヤで帳尻を合わせる走りが復活してましたね。
つまり、少々オーバースピードでコーナーに入っても
リヤのスライド量を自在にコントロールすることで
コーナーリングラインを自在に変えてコンパクトに曲がってしまう。
このスライドの量を自在にコントロールするための軸としての
フロントが決まっている必要があるってな感じです。
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彼はオフの間はとにかくミシュランフロントの限界を
体に覚えこませることに集中したって言ってますから
この辺の使う道具のポイントを読む才能やそれを物にするクレバーさは
凄いなと感嘆することしきりです。
若い頃のロッシもそうでしたね。
今季は序盤の躓きがあってここまでもつれ込んだけど
来年、序盤から絶好調だと2014年の再現も有り得るね。