おいしい玉子焼きのつくり方

管理人、料理はじめました・・・・嘘です。(笑)

F1ドライバー中嶋悟さんがレーシングタイヤを
玉子焼に例えて話していたのを思い出しました。

それはつまり、最初から強火、つまりハイペースで
走ると、表面の温度だけ上がって、外側は焦げているのに、
中身は生というとても食えたもんじゃない
卵焼きが出来るという話。
この焦げ目ってのがタイヤで言うところのデグレーションや
ブリスターというところ。
で、一度焦げてしまったものはどうやっても元には戻らない。
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だから、おいしい卵焼きを作るには外側からじっくりと
芯にも火が通るような焼き方をしないとならない。
言ってみればロッシのようにスタート直後の2,3周は様子を見て
タイヤにじっくりと熱を入れてあげる必要があるということ。

実は去年までのブリヂストンはこの序盤のハイペースでも
焦げ目が出来ないようにゴムに色々混ぜていたって宮城さんも
言ってましたね。

しかし、今年からフランス製のタイヤになったことで、
ロレンツォが得意とするスタート直後からハイペースで
飛ばすパターンだとタイヤに焦げ目、デグレーションが出て
結果的に中盤以降ペースががっくり下がってしまうことに。
カタルニアではまさにこの状態でした。
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もちろん、毎回、そうなるわけじゃなくってフライパンの温度
(路面温度)や火力(日照)によって、上手く焼ける場合もあるけど
去年のように毎回毎回、スタートダッシュを決めることは
出来なくなっていますね。
ロレンツォの頭痛の種は無くならないですね。

これはもちろん、ロレンツォだけでなくって全員の
ライダーにとって共通の課題で、この火加減が上手いライダーが
上位に来るのが去年との違いとも言えそうです。
言ってみれば、ただ速さを武器にしているだけのライダーでは
勝てないという状態になったこと。
WSBなんかは典型ですけどね。