最速、最強の組合せ
ブラッドリー・スミスのコメントじゃないけど
最速のライダーに最速のマシン、使っている道具も
一級品じゃあ、僕らは追いつけるわけがない。
というところ。
乗りに乗っている中須賀さんにファクトリー仕様のR1。
足回りひとつ取っても、ヤマルーブのマシンがノーマルの
サスにキットパーツを組み込んだものなのに対して
中須賀選手のものはまるで別物。
確か、KYBと共同で剛性違いのものがいくつか造られていて
いいのをチョイスしているはず。
(奥のツールボックスに違うのが建てかけられてますね)
キャリパーも上手く写ってないけど、全チームで唯一
削り出しのブレンボキャリパーを採用。
ヨシムラ、グリーン、カガヤマはブレンボでも
キャスティングのやつだからね。
それ以外のブレンボユーザーはもうワンランク
グレードの下がっているやつです。
逆にいうと、それだけグレードの低いマシンで
食らいついて行った野佐根選手の走りは評価に
値すると思いましたね。
型落ちフレームでグレード落ちのサスで走るスミスが
最新マシンで走るロレンツォに追いついたみたいな。
それにしても中須賀さんのバイクは本当にGPマシン的というか
お馴染み、シケインのツッコミでほとんどのマシンが
リヤが外側に逃げ気味になるのに、ほぼまっすぐ減速している。
これはストッピングパワーを受け止めるシャシーに
加えて、電子制御のセッティングの成せる技でしょうね。
車体の挙動が小さいから、そこからの倒しこみ旋回が
超スムーズで速い。
結果的にアクセルを開けるポイントが早いからストレートが伸びる。
YZR-M1のそれですね。
凄いバイクです。
エンジンが速いというよりは旋回が早いからアクセルを
開けるポイントが早いってのと、車体の前面投影面積が小さいから
ストレートが伸びるんでしょうね。