魅せた男 その1
ようやく、WSBセパンが一段落したので
遅ればせながら、8耐のレポートの続きなぞ。
トップテントライアルの後半は
出したのは言うまでもない話ですが
私が見ていて思ったのは、やはり鈴鹿のサーキットの特徴と
今時のライディングとの相性ですね。
MOTOGPがもてぎ開催になって久しいですが、やっぱりあのコースって
ライダーの腕よりもマシンのストッピングパワーと
加速力のセッティングでほとんど決まってしまって、
ライダーの腕の振るいどころが少ないのに対して
鈴鹿はライダーにとってテクニックのお披露目どころって改めて
認識しました。
そして、ポルの走り。
マルケスやビニャーレスなんかのような今時の若手GPライダーの
主流である、大きく上体をイン側低いところにおいて、
走るスタイルだと鈴鹿だとこういう乗り方になるのかって新しい
発見でしたね。
もちろん、そういう乗り方を許容する新型YZF-R1の凄さもありますが。
S字ではもう体は完全にコース外、タイヤが白線ギリギリ。
逆バンクでも大きくイン側の低い位置に体を沈めながら
スライドコントロール、
シケインで左右に大きく体を振って、非常にフィジカルに
厳しい乗り方というか、運動量が多いスタイルだと思いましたね。
とても耐久の乗り方じゃありません。
また、あれだけ体をマシンの中心から外しながらも
スライドをコントロールできるのは電子制御の恩恵も
大きいと思います。
ヘアピンで肘スリって聞いたことがない。
もてぎで散々、GP見ているけど、
やっぱああいうライディングスタイルの変遷みたいなのは
鈴鹿の方が顕著に分かるなって思いました。
あとGPライダーってやっぱりフィジカル面で
かなり鍛えられているなと思いましたね。