ミリ単位の攻防

今回パワーアップしたエンジンを
持ち込んだスズキですが、新しいフェアリング
持ち込んでいたそうです。
結果があまり芳しくなく、引っ込めたようですが
元々、去年の初乗りの時から、アレイシは
大きめのカウルが必要って言ってましたから
その辺の対応だったかも知れませんね。

実際のMOTOGPマシンを見たことのある方は
分かると思いますが、今のMOTOGPマシンって本当に
小さくてギュッと詰まっているというか凝縮感が凄くて
ライダーはその隙間の空間に収まっている状態。
ですから、アレイシのような長身ライダーは
ただでも空力的に不利で、最高速にも繋がっているハズ。
イメージ 1
しかも今のMOTOGPはレギュレーションで最大ボア径が
81mmまでと決まっていますから必然的にエンジンの
ボアストロークが決まってきていてエンジンの高さも
決まってきます。
その上にはマニエッティから供給されるデカいECU
乗っかるのでライダーが頭を乗せるダミータンクの
上面の高さまでほぼ決まってくる状態ですから、
その中でいかに効率的なカウルを作って最高速を
伸ばすかってのは文字通りミリ単位の作業になると思います。

実際、ヤマハはロレンツォのヘルメット供給先である
HJCにヘルメットの形状について注文をつけたって話ですからね。
アゴを5mm削ってくれという注文だったよう)