コスト

記事が出ていますが、
ヤマハのピット裏にゴロゴロと予備エンジンが
転がっている写真が載ってますね。

今や世界選手権であるWSBでさえ、エンジンの基数制限が
設けられ、Tカーさえ無いというのに
全日本は贅沢にも1ライダー2台体制で、エンジンの基数制限は無い。

WSBはフォーク、ブレーキキャリパー、ディスクなどに
価格上限が設けられ、プライベーターにも購入は可能という規定。
全日本にはそういう規定は存在せず、メーカーは特定の
サプライヤーメーカーと共同で専用品を制作し、
ワークスマシンに装着している。

電子制御に関しても、WSBはワークスチームと同じソフト、ECU
ハーネス一式がプライベーターでも購入できる規定だが
(使いこなせるかどうかは別として)
全日本に関しては、購入なぞありえなくって、むしろ
MOTOGPに匹敵すると言われるソフトをどこのメーカーも
鋭意開発中で、それをファクトリーマシンに搭載している。

かつて、遠い遠い昔、スーパーバイクが日本独自の
ジャパン・スーパーバイクに生まれ変わった時に
MFJはコストの敷居を下げて、より参戦しやすく、
ユーザーの数を増やすためのレギュレーション変更だと
語っていたような気がするが、もはや初期の目的など
忘却の彼方に葬り去られてしまったということなのか。

それともその役割は来年からのSSTが受け継ぎますよ
ということなんですかね?

いずれにせよ、今の路線の進む先になにがあるのか。
怖い気がする。
尖らせすぎた鉛筆はいつか折れる。