世にも奇妙な抗争

ヘクトール・バルベラのチームの
マシンが盗難に遭い、以降参戦できなくなっている
という話題は以前、取り上げたと思いますが
自体は複雑というか奇妙な展開を見せています。

チームが元々資金難であったとする
バルベラの発言を受けて、チームオーナーの
トスが窃盗の首謀者はバルベラであると発言。

「それを証明することは出来ないが」
と前置きしたうえで、トスが語ったところによると
アラゴンパドックで、マシンの入った箱を
降ろすように言われて、降ろして、バルベラ関係者に
鍵を預けて、メカニック、スタッフがご飯を
食べて帰ってきたらマシンが消えていたと。

これに関しては、証拠が残っていないため
現地警察も誰が犯人かは特定できなかった模様。

その後、ベルベラはスペインメディアを通して
チームは当初から財政難であったと発言。
しかし、トスいわくチームにはスペアパーツも
有って、参戦することは可能だったと主張。
更に「エンジンが古くてパワーが無かった」とする
ベルベラの発言にも
「通常は2000~2500km走ったらパワーダウンが
生じるが、あのマシンのエンジンは1350kmで
シェイクダウンから1馬力しかパワーダウンしていなかった。
彼はカワサキでの3戦より多くのポイントを獲得しており、
バルブ破損のエンジントラブルは起きうる事象」
と説明している。

今後、マシンが捜索されて発見されるのか、ベルベラが
継続参戦できるのか、そもそもその目的はなんだったのか。
色々とわけがわからない、目的が見えない事件になりつつありますね。
盗難の首謀者がバルベラだとして、彼のメリットはどこに
あるんでしょうか。