もてぎの20年

1999年の春先に初めて日本GPとして
開催されたツインリンクもてぎ
今年で20年。

特筆すべきはこの20年、レイアウトが全く
改修を受けていないということ。
普通はどっかレイアウトくらい変えるもんだけど
このコースは全く変わってないんですよね。
まあ、もうちょっと面白いコースレイアウトにしろよとか
ロッシいわくマシンの減速性能と加速性能で決まる
つまりライダーの腕の奮いどころが無いコースとも言われてますが・・・。

レイアウトが変わっていないということは
単純にラップタイムの比較がしやすい。
ということで、今回は過去のレップレコードの比較をしてみようかなと。
コースレコードではなく、あくまでも予選のアタックによる
サーキットベスト準拠で出しています。

まず、500ccラストイヤーの2001年
最速は、型落ちのNSR500に乗るウェスト・ホンダ・ポンスのカピロッシ
タイムは1分49秒8 トップスピードは281.5 km/h
となっています。

翌年、MOTOGP元年となった2002年
最速はフォルツゥナカラーのRC211Vを走らせた加藤大治郎
タイムは1分49052 トップスピードはビアッジで286.1km/h
前年からコンマ8秒もゲインになってますが、モンスターマシンとしては
思ったほどでは無い?かも知れません。
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それから5年後の2006年 990ccの最終年。
タイムはなんと1分45秒724 5年前から4秒も短縮。
トップスピードも驚きの300km/h超え。303.9km/hをマークしています。
エンジンパワーもさることながら、タイヤサプライヤー
ブリヂストンによるストッピングパワーの進歩も
見逃せないところですね。
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翌年、2007年は800ccになったMOTOGP
ポールシッターはダニ・ペドロサなんですが
驚くべきはタイムが1分45秒864と990cc時代と
遜色ないんですよね。
でもトップスピードは軒並み288km/hと大幅に下がってますから
いかにコーナーリングスピードが上がったが分かると思います。
つまりこれまでの止めて曲げるからコーナー自体を
いかに速く走るかに路線が変わったのがわかります。
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800cc最終年となった2011年。
ポールシッターはケーシー・ストーナー
ラップタイムは1分45秒267、トップスピードは295km/h
990cc時代に比べるとタイムの伸びが鈍いように
思われるかも知れませんが、タイヤがワンメイクになって
タイヤメーカー同士の苛烈なラップ戦争が終わって
いかにワンメイクタイヤを使いこなすかが鍵になったために
伸びが鈍くなったと見ていいでしょう。
反面、電子制御の進歩やシームレスミッションの登場などによって
トップスピードは非常に伸びていますね。
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1000cc元年 2012年はホルヘ・ロレンツォが
遂に45秒の壁を破る44秒台に突入。
1分44秒969、トップスピードも再び300km/h台へ。
ホンダのステファン・ブラドルが309km/hをマーク。

去年は終日微妙なコンディションでしたのでラップタイムは
更新されず、2016年ミシュラン初年度にロッシがマークした
1分43秒954が今のところの絶対レコードとなっていますね。
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今シーズンここまで見てくると、ミシュランがかなりソフト目
方向のタイヤを投入してきて各チーム、それをきっちり使いこなして
きているように見えるだけに、レコード更新の期待が
かかるところですね。

特にホルヘ・ロレンツォ、アンドレア・ドヴィジオーゾの
ドゥカティデュオにはかなりの期待がかかりますね。
マシン特性的にも過去の戦績的にもデスモセディッチが
このコースにベストマッチなのは疑うまでもありませんから。
そこに割って入るかマルケス

日本GPはいよいよ明後日開幕です。