酷いシーズンの終わり
カタールのFP1、2を終えて
レッドブル・ホンダのジュリアーノとガニエは
16、17番手に終わりました。
シーズン開幕前は新型車両の投入
レッドブルというタイトルスポンサーの獲得と
前向きの要素しかなかった同チームですが、狂った歯車は
最後まで元に戻らなかったようですね。
そもそもの事の起こりは今年の開幕前テストだったでしょうか?
本来は昨年のシーズン終了後からテストは始まってましたが
ホンダから新型車両がテンケイトに届いたのは年が明けてから。
だから、ほぼ突貫工事で、車両を間に合わせたという状態で
事前テストがほとんど出来ずのシーズンインとなりました。
この事前テストで、既にニッキー・ヘイデンは新型車両の
異変を口にしていましたね。
いわく、パワーが唐突に出るので怖くてアクセルを開けられないし
車体が安定しないみたいなことを言っています。
今年からレギュレーションが変わって、市販状態のスロットルボディを
そのまま、使わなくてはならなくなって、そのボディとECUの
マッチングに問題が出ていたようです。
結局、この不安定なアクセラレーションの問題はシーズン通して
このマシンに付きまとうこととなり、奮闘すれば転倒が
待っているというシーズンとなって、一向に成績は向上しないハメに。
交通事故でこの世を去ることとなり、ブラドルも負傷。
レギュラー2人を欠いたチームは代役ライダーを立てるも
いかんともしがたく、今年が終わろうとしている状態です。
来季はECUをマニエッティ・マレリに変更するとのことですが、
いかんせん日本のホンダ本社のバックアップの有無が未だに
不明なだけに、どこまで巻き返せるのか。
今年よりはマシになるだろうけど、決して未来は明るいわけでは
無いですね。
未だにキャミアのパートナーも決まっていない状態。
ホンダ・ヨーロッパとテンケイトとしても、頭が痛いところです。
ホンダが重い腰を上げてくれるかどうか・・・。
ホンダとしてもWSBの惨敗はCBRの売上に響いていると思うんだけどね。