巻き返しはあるか

セパンテストの結果を受けて
新しいVerのエンジンをフィリップアイランドテストに
持ってくると明言しているホンダですが、
果たしてシーズン開始までにどこまで巻き返せるでしょうか。
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予測されたこととは言え、今年から電子制御が共通ソフトになったことで、
いわゆる予測式のトラクションコントロールは使えなくなり
現在は滑ってからトラクションコントロールが効く仕様の
ソフトとなっており、それがクラス随一のパワーを誇る
ホンダには逆に足かせになっているようですね。

特にクロスプレーンコンセプトを使うヤマハやスズキ
ツインパルスのドゥカティアプリリアに比べて
スクリーマーエンジンのホンダはこの影響が一番大きいようです。
吹け上がりが鋭いだけに、TCSが効くとかなりガクガクとした
状態で立ち上がることとなるか。
減速のブレーキングのリヤスライドにも問題があると
以前、書きましたが加速にも問題を抱えている状態。

加えてセパンテストで明らかになったのはこのテストから投入された
ミシュランの新フロントタイヤのグリップが非常に高かったことで
結果的にこのオフに16年仕様として準備してきたマシンよりも
15年型の従来のマシンバランスの方がマッチングがいいということ。
これはロレンツォが15年仕様のバランスのマシンでずっとベストを
マークし、ケーシーのGP15の方が速かったことでもわかる話。

ホンダはエンジンの改善をしながら車体の見直しもしないと
ならず、圧倒的に時間が無い状態で開幕を迎えることになるやもしません。
そこはホンダですから圧倒的な人的パワーで巻き返しもありえますが
果たしてどうなるか。