タイヤと車体のマッチング

昨シーズン限りでMOTOGPから撤退
国内をメインの活動の場にするブリヂストンですが、
そうなると今まで以上にJSBの争いが加熱しそうですね。

特に今や、上位ワークス陣はほぼ、各メーカー専用タイヤ
みたいな状態で、タイヤチョイスが被らない状態ですから
それだけ各メーカーのキャラクターが違うってことなんでしょうね。

BSの山田さんに言わせると、カワサキヤマハがソフト目
ホンダとヨシムラがハード目をチョイスする傾向があるそうですが、
今、BS12の全日本放送を振り返ってみてみると
特にカワサキはソフト目のタイヤでなんとか速さを発揮させているものの
タイヤには全然優しくなくって、かなりボロボロになって
終盤ペースダウンってレース展開が多いですかね。
どうもZX-10Rは例のリヤサスが悪さをしているように思えて
仕方がない。
その辺をジョニー・レイは上手に走っている印象。

逆にオーソドックスなサスレイアウトを持つヨシムラは
固めのタイヤチョイスゆえか、レースで追い上げる展開が
多いですね。
タイムアベレージも安定しています。
タイヤの使い方はうまいけど、一発に欠けるか。

そして、圧倒的な速さをみせつける中須賀選手はヤマハながら
ハードめのタイヤチョイスをしながらも一発も速いという点が
去年の圧倒的な強さに繋がっているように思います。
ライスポのインタビューによれば、ユースチームである
ヤマルーブの方がソフトタイヤをチョイスしているようですね。
その辺は車体のセットアップの完成度の違いか。
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新しいエンジンになって、かなり低い回転数からトルクが出るのが
今のR1だそうで、コーナーリング後半のアクセルをちょっとずつ開ける
段階からスイングアームが動いて、タイヤを食わせて立ち上がることが
出来るってのが大きいと思いますね。
恐らくシングルプレーンではごく低速からの立ち上がりでスイングアームを
動かすほどのトルクは発生出来ないはず。
そうやって立ち上がりながら電子制御を効かせて
タイトに立ち上がれるってのが強みだし、タイヤに優しいんだと思う。