レイとサイクスの差
明日からフランスGPだっていうのに
先日のイモラの話題なぞ。
先日のイモラのレースなんか見ていて思うけど
一見同じハードブレーキングタイプのライダーに
見えても、両者のライディングスタイルは全然違うなと。
レイの場合、ブレーキングはもちろんハードなんだけど
しっかり減速するというよりは、進入速度をある程度
活かして、旋回へと繋げるスタイル。
進入速度を慣性の法則を使って旋回性へと繋げて
マシンをクルンと旋回させるタイプといいましょうか。
だからライダーもマシンの前後の真ん中あたり、
中心に乗って、両輪で旋回するようなイメージ。
曲げるというよりは、勝手にマシンが曲がるように仕向けている
って感じでしょうか。
これだとタイヤも消耗しにくいですよね。
対してサイクスは、かなりフロントに乗っかるような
ライディングスタイルで、ブレーキもガッツリかけて
減速してますよね。
だから、一次旋回はいいんだけど、二次旋回が足りなくって
それをアクセルでタイヤを滑らせることによって、
旋回を継ぎ足しているような感じ。
フロントにかなり荷重がかかっているから、割かしリヤも出やすい。
だから、タイヤ、特にリヤの消耗が激しくって
消耗が進むほど、二次旋回が不足してくるからますます
アクセルを開けるポイントが遅くなってラップタイムが下がる
という悪循環。
だから一発の速さでは互角かもしれないけど、レースでは
大きな差になって表れるというところでしょうか。
また、レイが凄いのはどのタイプのサーキットでも
コンスタントに速い事ですよね。
この辺は彼の器用さがかなり貢献しているんじゃないでしょうか。