フロントをこじるために

極端なまでのフロント荷重の
スタイルがマルケスのトレードマークですが
同時にステアリングを外側から持って
まるで、オフロード車両のようにフロントを
コントロールするためか、トップブリッジの
裏面がかなり大胆に肉抜きされているのは
以前にも触れた通り。
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この写真みてもペラペラなのがわかります。
これだけペラペラだとトップブリッジがしなりますから
このしなりを使うことでフロントタイヤをこじるというか
コントロールするのが彼の武器だと思います。
ちなみにペドロサはもっと分厚いトップブリッジを使いますから
彼好みのかっちりした挙動なんでしょうね。
 
で、下は2015年プロトタイプ。
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トップブリッジがステアリングヘッドのナットの
中央部からフォーク側に行くに従って幅がなくなっていて
さらにかもめの羽のようにフォーク側が一段高くなってますね。
これもマルケスの好みに合わせたパーツなんでしょうが
あまりお気に召さなかったか。
 
ヤマハドゥカティはお馴染みの穴あきタイプの
トップブリッジを使っています。
今のGPマシンは非常にバンク角が深いですから
その状態でフロントタイヤの接地を維持するには
ある程度、トップブリッジがしなることが条件か。
この辺、各メーカーの考え方が出るところですね。