RCV1000Rの突破口
パワーが無いと酷評されている
RCV1000Rですが、リヴィオ・スッポに言わせると
目下の課題は共通ソフトとのマッチングだ
とのこと。
例のドゥカティの共通ソフトが突然Verアップされたのは
開幕戦カタール直前の話。
これにはオープンユーザー誰もがビックリしましたが
そのために、このソフトとのマッチングが取れていなかったのは事実。
特に今のGPマシンにとって肝となっているエンジンブレーキの
かかり方やトラクションコントロールの効かせ方を
もっと理解してマッチングを良くすれば、
今のRCV1000Rユーザーの抱える問題はかなり解決するんでないかな。
例えば、カタールでは燃費走行を強いられたってのも
これは減速時のエンジンブレーキのかかり方を緻密にし
トラクションコントロールを緻密にすると
燃費もかなりセーブできるんですよね。
そもそもトラクションコントロールの発想は2007年に
燃料タンクが小さくなったから加速に繋がらない無駄な
燃料を絞ろうっていうところから来ているんですから。
もうひとつは、減速時のエンジンブレーキを緻密に
制御することで、コーナーの進入速度を高くすることが出来る。
以前、中本さんがコメントしている通り、今のBSリヤタイヤは
高い速度で進入することで高い旋回性を発揮する傾向で
RCV1000Rもそこに合わせたハンドリング設定になっているようです。
青山さんがコメントしている旋回性が引き出せていないってのは
彼がRC213Vにも乗ったことがあるから、このマシンの旋回力が
こんなもんじゃないって分かっているからでしょうね。
一方のヘイデンはとにかく減速しすぎる傾向のようですから
この旋回性が引き出せない、向きが変わってないのにアクセルを
大きく開ける、マシンが横に滑るからアクセルを戻す
結果的にアクセルを本当に全開にするのが遅いってわけで
そりゃ遅いわって話。(テレメーターで分かっているようですが)
スッポさんがソフトとのマッチングを図る必要があるって
発言はそういう意味ではないでしょうか。
最近、ヘイデンを叩くことが多くて個人的に悲しい。