2人の差

今回のペドロサのアクシデントの
原因のひとつは、マルケスとペドロサの
ブレーキングアプローチの際の
スピードの違いです。
 
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以前にもさらっと書いたことがありますが、
ペドロサはその体格もあってか、昔からとにかく
ブレーキング時の車体の安定感を重視するライダー。
シームレスミッション以外にホンダが投入しているという
シフトダウンの際の何らかの機構はペドロサ対策だとか。
ブレーキング時にライダーはマシンの真上に乗っていて
車体の姿勢もまっすぐでアプローチします。
 
対して、マルケスは見ての通りフロントにカウンターが
当たって、リヤが若干外に出ている状態でホッピングする
前輪一本でのアプローチ。
彼の場合この状態からでもフルバンクまで躊躇なく持っていく
乗り方が出来るゆえの非常にリスキーなライディングだとは
思いますが、この乗り方が出来るために
コーナー奥深くに突っ込めるということでしょう。
 
これまでブレーキングスタビリティといえば、
直4エンジンを前に積むYZR-M1に優位がありましたが、
ことマルケスに限ってはロッシやロレンツォが言うように
マルケスの方がアドバンテージがあるようです。
 
ちなみになにかと比較されるケーシーですが、
ケーシーはこういうブレーキングはしないので
乗り方が全然違うってのはわかると思います。
マルケスはファストイン、ファストアウト。
ケーシーはスローイン、ファストアウトスタイル。