2016年を振り返る WSS編
今シーズンのWSSはレギュレーションが
大きく変わって、スーパーストック600が
吸収された関係もあってか、かなりレギュレーションが
ストック寄りに変わりましたね。
中でも大きかったのはやはり、電子制御が
禁止になったこと。
進入、加速でのトラクションコントロールが使えなく
なりましたから、タイヤのライフをコントロールするのは
昔ながらのライダーの仕事に戻りました。
そうなると、やはりというか、そういうものが
付いていなかった時代から走っているケナン・ソフォーグルが
非常に強く、速かったですね。
逆にそういう部分に頼っていたのか、アグスタのクルーゼルは
いいところが無かったかな。
電子制御無しのMOTO2からやってきたクルメナッハーには
いいタイミングだったかも。
序盤の驚きは彼の速さでしたね。
タイトル争いはソフォーグルがクルメナッハーを逆転し
終始優勢に進めましたが、終盤、レースを面白くしたのは
3戦だけ走ってトップに絡んでみせたニキ・トゥーリ。
全戦表彰台で、来季のフル参戦に期待がかかります。
ソフォーグルは難なく5度目のタイトルを獲得。
来季も王者としてこのクラスを牽引する存在ですが
来季は宿敵ヤマハがワークス復帰ってことで
激しい争いが予想されますね。
大久保選手は初コース、初海外で戸惑うことも
多かったと思いますが、後半はコンスタントに
ポイント圏内を走ってましたね。
このクラスは道具の差が小さいだけに、CBRでも
優勝しているライダーがいますから
まずは表彰台に登れる位置まで来てほしいですね。
来季は渡辺一樹選手も来るわけだし。
海外のあるニュースでは渡辺選手をかつての
芳賀選手にとらまえて豪快な黒船ライディングと
評しているところもあるようですね。