さらに速くなると

セパンでは多くのライダーがブレーキの
冷却に苦しんでいましたが
クラッチロウもその一人。
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終盤、スミスにパスを許したのは
ブレーキの感触が悪くなっていたからだそうです。

以前にも書いたように1000㏄になって
ボア径の最大値が決められた以上、加速、減速で
タイムを短縮する今のGPで、減速、ブレーキに
かかる負担は相当なレベルに達しています。

今シーズン、開幕前、DORNAは最低重量を2kg軽くする
という判断をしていますが、これはブレーキの負担を
少しでも軽くするという意味では正しい判断だったと思います。
ただ、同じく今シーズン、コストダウンの観点から
ブレーキキャリパーの材質にアルミ合金を使用することを
不可としているんですよね。
ブレンボはキャリパーに溝を切るなどして放熱性を
上げて対応していますが、そもそも合金が使用できないハンデは
大きいと思われます。
そのへんがブレーキのオーバーヒートという形になって
表れているように思いますね。

これは危険な兆候で、さらにマシンの開発が進んで
今よりもスピードが上がるようだと、ある臨界点で
非常に危険な状況に陥る可能性があると思います。
まあ、それをどうやってレギュレーションで規制するかですが・・。