社内的パワーバランス

東洋ゴム免震構造の偽装事件ですが、
品質管理の方の
「営業のプッシュに負けて・・・」
というセリフに思うところがありますね。

私も某社で営業職についていた関係で
有名他社なんかともお付き合いがあって、
仕事なんかで色々一緒になってみると、
それぞれの会社の中でのパワーバランスというのが
見えてきます。

営業、設計、品質管理。

会社の中でどの部門が一番発言力を持っているのか
というのが、各社結構、バラバラでそれが結果として、
出てくる商品にも反映されているように思います。

そういう意味では東洋ゴムの社内は営業職の発言力が
強い会社なのかも知れませんね。

私の経験上で言うと、会社の歴史が浅い会社ほど
この傾向が強いように思います。

昭和初期からあるような歴史ある会社だと設計や品質管理に
非常に厳格で、平気で客先に納期延長をしたりしますね。
品質を確保するために。
戦後の会社はその辺、営業職が強い傾向がありますね。

結果的に、検証結果を改ざんした人が責任を負う事に
なるんでしょうが、社内のパワーバランス的に
彼がそうせざるを得なかった状態に追い込まれていた可能性も
あるわけで、そうなった時に、その人だけを責めることもできないのでは?
と思いますね。