ミッションは一種で

今シーズンのWSBでもう一点、注目すべき
レギュレーションはミッションが認可式で
固定になったこと。
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つまり、シーズン前に認可になったミッションセットしか
シーズン通して使用できない、ギヤ比の変更が
効かないといおうことになります。
 
これは、例によってドゥカティ優遇政策とも
取れるレギュレーションでドゥカティの歴代モデルは
888の昔から、クランクケースがミッション分離式では
無いため、シーズン通してギヤ比の変更はできず
各コースへの合わせ込みは前後のスプロケットのみ
という状態でした。(それであの成績は凄いとしか言い様がないが)
これはアプリリアのRSVミッレも同様。
 
対して4気筒勢は当然、コースに合わせてギヤレシオを
変更して、エンジンのおいしい部分を引き出すセッティングを
施すわけですが、これが出来なくなるということ。
 
中低速のトルクがあって、非常にパワーバンドの広い
ドゥカティのVツインエンジンに比べれば
どうしても中低速が薄くなる直列4気筒勢にとっては
このミッション固定はコースによってはかなり効いてくるでしょうね。
ですから、各メーカー、チームがどういうギヤセットを
シーズン前に登録してくるか、肝になってきそうです。
幸いなことにモンツァのような超高速コースが無いので
そういうギヤは要らないですが。
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ところでミッション固定となると、MOTO2がそうであるように
スプロケットが非常に多くの種類の準備が必要になって
それに合わせて、長さの違うチェーンを何種類も用意することに
なるので、そのへん、違う意味で苦労しそう。
 
画像はCBR1000RRのクロスミッション