快走の条件

開幕戦から驚異の11連勝を飾り
第4戦アッセンを終えた時点で
もはやシーズンの流れは決まったも同然と思われた
今シーズンですが、先日のドニントンでは
完全に流れがひっくり返った形になり
ジョナサン・レイがトリプルウィンを飾りました。
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今シーズンのここまでの流れを見てくると
アルバロ・バウティスタが快走するには
ある条件が付随してくることがわかります。
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まず、MOTOGPが開催されているコースで
ライダーがコースを熟知しているということ。
実際、開幕戦からの4連戦はフィリップアイランド、タイのチャーン
アラゴン、アッセンといずれもMOTOGP開催コース。
その後勝っているヘレスもそうですね。

それからMOTOGP開催コースの条件にも入りますが
ある程度のコース幅があって、伸び伸び走れるコース。
これはMOTOGPに比べて、WSBの開催コースは
グレードがワンランク落ちるためか、安全基準がMOTOGPほど
高くないコースがあり、例えばイモラ、あるいはドニントンあたりが
該当しますね。コース幅が非常に狭くガードレールが近い。
これはバウティスタもはっきりとコメントに残していて、
コースが危険で攻めにくいみたいですね。
狭いコースを300km/h出るマシンで走ることのリスクを
非常に考えていることがわかります。

そしてドライコンディションであること。
これはハイパワーマシンであることの裏返しの意味も
ありますが、やはりデビューしたてのマシンということで
レインコンディションになると、足回り、電子制御両方の
セッティングが十分でないケースが見受けられますね。
実際、雨のレースでは今季勝ったことはありません。

そしてこの3つの条件を当てはめると、後半戦残りの
5レースの舞台の中で、MOTOGP開催コースは
終戦カタールのみ。
それ以外のコースはかつてGPが開催されていた
ラグナセカ、未開催のポルティマオ、マニクール
新設コースのアルゼンチンとなっており、
これを見る限り、バウティスタには不利な状況と
言えるかも知れません。

特にラグナセカはアップダウンが激しくコースが狭く
路面グリップが低いとバウティスタの苦手を凝縮した
ようなコースだけに、彼のここでの戦いぶりに注目です。
ここでもレイの先行を許すようだと後半戦の再逆転は
かなり厳しい状況になるんじゃないでしょうか?