それぞれのV4R
バウティスタのハットトリックという
華々しいデビューを飾ったドゥカティの
リーサルウェポンV4Rですが、
彼以外のライダーはなべて下位に沈みました。
この辺り、やはりパワーがあるだけでは
勝てないということがよくわかります。
もうひとりのワークスライダーである
チャズ・デイビスはテストが満足に出来なかったことの
影響が大きく、レースウィークに入ってからもかなり
セッティングを変えていたようで、第2レースの好走は
そのセッティング変更が当たったようです。
とにかく、シーズンを戦うにおいてのベースとなるセッティングを
早く見出さないと、勝ちはまだまだ遠いですね。
今シーズン、通常であればドゥカティはワークスマシンと
市販レーサーを分けて作りますが、今年に関しては
分けて作るだけの時間が無かったため、プライベーターである
ゴーイレブンにもほぼ同等スペックのマシンが渡っているようです。
そのマシンを走らせるユージン・ラバティはオフテストの懸念が
顕在化して、解決しない状態ですね。
とにかく、テストからリヤのグリップが足りないと訴えていて
それはこのメーカーが使うビチューボのサスに起因していて
路面グリップの良いフィリップアイランドでも解消しませんでした。
第2レース序盤、7番手あたりにつけていましたが、あっという間に
ズルズル後退していきましたが、リヤタイヤのスピニングが
タイヤを異常磨耗させてしまったようですね。
この問題点を解決しないとシーズン通して悩まさせることになりそうです。
それはセミワークスのバーニ・レーシングで走る
マイケル・リナルディも同様で、今年からショーワを使う
同チームですが、ライダーがこのサスペンションに慣れてないのが
大きいですかね。
バウティスタの快走はエンジンパワーだけではなく
足回りのセッティング、電子制御の合わせ込みがピタッと
ハマったから成せた偉業だということが良くわかりますね。