温度差
来シーズン、モリワキを前面に立てて
WSBに参戦することを発表したHRCですが
相変わらずベースとなるCBR1000RRは現行モデルで
戦うことになっています。
WSBのように市販車ベースのカテゴリーで勝つには
ベース車両のポテンシャルを引き上げることが
一番手っ取り早く、確実であることは今回の
ミラノショーでBMWが新型のS1000RRを、
ドゥカティがパニガーレ V4Rを登場させたことでもわかります。
にも関わらず、ホンダが相変わらずベース車両を継続生産した
判断には、HRCとホンダ本社との熱量の違いを感じますね。
HRCの場合予算はともかくそれ以外のレース活動については
ホンダ本社に干渉されにくい、プロトタイプのカテゴリー
(MOTOGPなど)では活躍しているのに、
どうしても市販車ベースでホンダ本社の意向も
絡んでくるプロダクションベースのカテゴリー(WSBやJSB)では
苦戦模様って感じがしますね。
かつてのホンダは中本さんにLPLを任せてRC45を作らせたりと
ベースマシンの開発にも積極的でしたが、当時のホンダ本体には
宗一郎氏から直接薫陶を受けた世代がOBとしてかなりの
発言力を持って、存在してましたからその影響もあったのかと。
あれからもう20年以上経過すれば、かつてのOBの方々も退社し
宗一郎氏以降の世代が中心の経営となってますから
2輪レースに対する考え方も変わってきているように感じてならない。
4輪には積極的だけどね。
HRCが頑張っても、本社の方は宣伝に利用こそすれ
冷めているというか、なんというか。
来年の今頃、オールブランニューのCBRが発表される。
そんなこと起こりえるんだろうか?今のホンダで。