スッポの退任

2010年からHRCのチーム・マネージャーを
勤めてきたリヴィオ・スッポが昨日、突然退任の発表をしました。
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退任の記者会見の内容を聞く限り、前から決めていたようで
HRCとの契約を1年残したままでの退任となる。
この業界にも留まらないそうです。

今年の4月に中本さんが定年退職して、スッポも退任となると
HRC、レプソル・ホンダも次の世代へ進みつつあるなぁという
感が強いですね。

元々、2008年にF1の撤退に伴って古巣の2輪レース界に
戻ってきた中本さんが、当時ドゥカティのマネージャーだった
スッポに声をかけたのが、始まり。
スッポはドゥカティのGP活動の中心人物だったけど
ケーシーの扱いについて、ドゥカティの冷たい待遇に不満があって
そのこともあって、ホンダへの移籍となりました。
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その1年後にストーナーHRCに移籍するわけだから
中本さんからすれば、スッポとストーナードゥカティから
こちらの陣営に引き入れることが、タイトルを獲得するのに必要な
最後のピースだったんじゃないかと思いますね。
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ところで、HRCは当面、スッポの後任のポジションを置かない
ということで、組織の体系そのものを中本さん時代から
変えようとしているように感じます。

悪い言い方をすれば、責任者を明確に設けずトロイカ
やっていこうという、今時の日本の会社っぽい当たり障りの
無い組織のやり方。
果たして、それでスピード感と決断力が問われる
レースチームを運営できるのかどうか・・。
普通の会社の組織とは違うからね。
これが終わりの始まりにならないといいなって思う。