改善の功と罪
WSBは初開催のカタルニアでの戦いが今日から始まります。
どう対抗するかというところでしょうか。
予選用と言われるスーパーソフトのPCXを履いた
マイケル・ルーベン・リナルディが好走して初優勝を
飾った反面、同じタイヤを履いたワークスの2人は
走行距離の短いスーパーポールレースではレディングが勝ったものの
通常の距離を走るレース1ではデイビスが、レース2ではレディングが
いずれもこのPCXを履いて負けています。
ドゥカティワークスは3ヶ月の休止期間の間に車体の構成を
大幅に見直して、リヤシートを大きく下げ、燃料タンクも後ろにずらし
重心を後ろに低くという方向で車体を作り直してきたように見えます。
これは従来の高い位置にライダーを座らせると、レディングやデイビスのような
長身で体重のあるライダーだとブレーキングで前が止まりきらないことが
多いことへの対策に見えますね。
実際、このモディファイした車体でヘレスでレディングがダブルウィンを飾ってます。
ただ、それだけ重心を下へ、後ろへとずらすとそれだけリヤタイヤの負担が
増すことになり、それが従来の車体構成のマシンで走るリナルディに比べて
リヤタイヤの消耗が激しい結果に繋がっているように見えます。
そしてカタルニアなんですが、このコースはダラダラと曲率の大きいカーブが
多く、コーナーリングセクションが重要になってくるコース。
ここでもタイヤの使い方が重要なポイントになってきそうです。
となると、前回のアラゴン同様、コーナーの得意なカワサキ+レイ有利な展開になる
となりそうですね。
これ以上、負けられないドゥカティにとっては厳しい戦いが続きそうですね。
そう考えると、車体の大幅改良もメリットよりデメリットが大きいような気がしてきた・・・。