ホンダとヨシムラ

コロナウィルスの影響の中

今年初めて行われた鈴鹿の合同テストですが、

今シーズンエントリーしているチーム、ライダーの大半が

揃ってテストを行うことが出来ました。

そして、その中には嬉しいサプライズも。

 

まず、今シーズン、全日本にフルエントリーしない

ヨシムラ・スズキが渡辺一樹選手を擁して、テストを行っています。

ヨシムラと言えば、第一回の鈴鹿8耐で優勝して以来、途切れることなく

8耐に出続けている唯一のチームですから、その歴史を途切れされるのは

良しとしなかったということでしょうか?

この時期のテスト、それも鈴鹿でというのは、今年の鈴鹿8耐への

出場を考えてのものだと考えて良いでしょう。

ただし、現状出場権は無いわけですから、鈴鹿サンデーに出場して

上位の成績を残すか、あるいは主催者推薦枠を使うかしないと鈴鹿8耐には

出られません・・・。

それはおいおい明らかになるとしても、鈴鹿8耐にとって重要なキャラクターである

ヨシムラの参戦が濃厚というのは、スズキファンならず、鈴鹿8耐ファンには

嬉しいサプライズでした。

 

そしてもうひとつのサプライズ チームHRCが高橋巧青山博一

2人のライダーで黒い新型のCBR-RRを走らせています。

これは全日本のハルクやドリームがショーワサスにエンデュランスのエキパイ

というキット車に近い仕様なのに対して、

オーリンズにアクラポビッチですから、パーツ的にはWSBに出ている

ワークス車両に近いですが、履いているタイヤはブリヂストン

つまり、去年までの全日本のHRCワークス機と同じ仕様の車体でマシンが最新鋭機

ということになります。

これを高橋巧がテストするということは、やはり夏を睨んでと見て良いでしょう。

青山選手はコロナの影響で来日出来なかったCBRのテスターであるドミニク・エガーターの

代役起用とのことです。

全日本には参戦しないチームHRCですが、鈴鹿8耐だけはHRCが出てくる可能性が

こちらも濃厚となりました。

そしてヨシムラ同様、こちらも現状、出場権は持ってませんから

これまたヨシムラ同様、主催者推薦枠あるいは鈴鹿サンデーで結果を残さないと

鈴鹿8耐に出ることは出来ません。

 

それにして、全日本のフルエントリーから消えた歴史ある2チームが

鈴鹿8耐にどうやら出てきそうだというのは、とにもかくにもこの2チームにとっては

鈴鹿8耐が特別な存在であることを改めて感じさせるところです。

第一回ではホンダ(RSC)VSヨシムラの構図でしたが、そこから始まった歴史は

40年経った今でも、脈々と息づいていますね。